紅茶生活を始めたばかりの方に。
どんな紅茶(種類・ブレンド)を選ぼうかと迷ったら、次のようなことを参考に紅茶を選んでみてはいかがですか。おすすめの基本紅茶をいくつかご紹介します。
【ストレートでも、ミルクでもどっちも楽しみたいという方には】
ディンブラ、ウバ
【紅茶の香りを最も楽しみたいという方には】
ダージリン、ヌワラエリヤ
【アレンジティーをたっぷり楽しみたい方には】
ニルギリ、キャンディ
【たっぷりのミルクを加えて飲む、英国流紅茶スタイルが好きだという方には】
アッサム、 その他 ボディのしっかりしたブレンド紅茶※
※モダン・ブリティッシュ(当ショップのブレンド紅茶)や、イングリッシュ・ブレックファストなど。
モダン・ブリティッシュは、イングリッシュ・ブレックファスト(他ブランド)と比較しても、ストロングな味わいを持っています。
このモダン・ブリティッシュ情報は、ティーショップサイト(通販・ネットショップ)をご覧ください。
「ミルクティーいろいろ ~世界で飲まれるミルクティー~」の情報は「紅茶文化・歴史」でお読みいただけます。
紅茶生活始めるとなると、紅茶の茶葉だけでなく、すぐに必要なのが紅茶道具・グッズ。
最低限必要なものと、あったら便利なものって、どんなもの?
ポイントといっしょに、あったら便利な紅茶道具をご紹介します。
まずどんな紅茶(茶葉の形態)を使うかによって必要なものが違います。
【茶葉の形態】
ティーバッグ?
ルースティー(ティーバッグに包まれていない茶葉)?
電気ケトルや、やかんなど、お湯を沸かす道具は前提条件として考えてみます。
*ティーバッグを使う場合の必要な紅茶道具
もしティーバッグを使うなら、必要な道具はただひとつ。
最低限必要なもの:マグカップ
あったら便利なもの:お皿(マグカップにふたができるくらいのサイズ)
紅茶を蒸らすときにこれでふたをすると、湯温を出来るだけ高く保ち、紅茶の浸出を助けます。浸出がすんだら、そのふたに取り出したティーバッグをおいておくこともできます。
お好みのマグを使うと紅茶がもっとおいしい。
*ルースティーを使う場合の必要な紅茶道具 (ストレートティーを入れる場合)
最低限必要なもの:ティーポット、タイマーか砂時計、ティーストレーナー(茶こし)、ティーカップ&ソーサー、スプーン
あったら便利なもの:トレイ(お盆)、量った茶葉をのせておく小皿
ティーバッグを使うときよりも、たくさんの道具が必要になりますが、ティータイムの気分の盛り上がりもそれだけアップするので、紅茶生活を始めるなら、ぜひとも揃えていただきたいアイテムばかり。
これから買おうを思っているかたに、
ティーポットについては、特に気を付けてほしいポイントを次の項目でご紹介します。ティーポットはいろいろな紅茶道具の中でも、最も値が張るアイテム。だから、慎重に選びたいですものね。
かわいさ重視で選ぶのもよいのですが、何回か使った後は、ディスプレイアイテムになったり、ってこともあるので、気を付けて。
・大きさはちょうどいい?
ティーポットサイズもいろいろとあるので、容量をチェック。自分が一回に何杯分をいれることが多いか考えて選んでくださいね。
たとえば、一人暮らしをしていて、お友達が一人か二人来た時に、ちょっと入れてあげられたら・・・。こんなかたには容量500ml位のサイズが便利。
・持ち手部分はしっかり握れる?
この部分は、ティーポットのサイズに関わらずしっかりと作られているものが多いのですが、持ち手がポット本体の横についているものと、上についているものがあります。
自分の持ちやすい、そしてお茶を注ぎやすいものを選んでください。
・お手入れのしやすさはクリアしてる?
ティーポット本体には、茶葉が入れられて、美味しい紅茶の成分がそこでじっくりと出されていきます。ティーカップに紅茶を注いだ後、ティーポットに残るのは茶殻。茶殻のお手入れはやっぱり大変です。だから、ティーポットのふたの開口部分は、程よく大きいものが絶対に便利。茶殻を取り出しやすいし、ティーポットの中を洗いやすいから。
小さめのティーポットなら、ティーポットのふたが少しくらい小さくても、茶殻を出して何とか洗うことは出来るでしょう。しかし、大きいティーポットでありながら小さいふたしかついていない場合は、茶殻の取り出しやティーポットの内部の隅々まできれいに洗うのはたいへんです。だから、ティーポットのふたや開口部の大きさも購入の際にチェックするべき重要なポイントなのです。
・スパウト(ティーポットの注ぎ口部分)は水キレがいい?
ティーポットからティーカップに紅茶を注いだとき、一番イヤなのが液だれ。せっかくきれいに注げても、ティーポットの注ぎ口の先端からボテッと液がこぼれたらがっかりします。そうはいっても、液だれは多くのティーポットでも防ぎにくいことです。
あまりひどくないくらいの液だれならばよし、と思ってくださいね。できれば、先端部分がスマートな作りになっているもののほうが液だれはしにくいようです。ティーポットの中には、先端の部分が少し下に反っているものがあり、それらは比較的液だれしにくいです。
きっちりしたティーポットでなくても、お茶を入れるための機能性の優れたものもたくさんあります。
テイスティングであったり、効率的にお茶を入れるために、当店でも良く使用しているのがこちらになります。
画像をクリックで、amazon 販売ページにつながります。
■KINTO ユニティー ワンタッチティーポット 460ml
ふたの部分に茶こし機能がくっついたタイプです。茶葉と熱湯を入れ、十分に浸出したあとは、カップに注ぐだけ。ポットの中で、水分を吸収した茶葉が窮屈になることはありません。注ぐときは、片手でもできてしまいます。細かい茶葉も通しにくいため、なかなか優れています。
■KINTO ユニティー ワンタッチティーポット 720ml
すこし大きいサイズになります。
ティーカップだと4杯分くらい入ります。ご家族、友人と一緒に使う場合などには便利。
大は小を兼ねると思って使うのも良いですが、洗う手間も考えて、自分のライフスタイルに合うサイズを選ぶことがよいのかと思います。
茶葉を量る専用グッズとして、ティーキャディスプーンというものがあります。
貝の形、葉っぱの形、スコップの形など個性的なものが多い。そして、そのいずれもティースプーンより大きめ。
ティーキャディスプーンを使って茶葉を量る場合は、1杯分がティースプーンより少なくてよく、形や大きさも異なるので、使い慣れる必要があります。茶葉を使って紅茶を頻繁に入れるなら、一つ持っておくのも便利ですね。
ティースプーンを使って茶葉を量ることもできます。ティースプーンは、一般的にコーヒースプーンよりも一回り大きい(次の項目 ティースプーンとコーヒースプーンについてご参照)。そしてティースプーンについても大きさが少し異なります。もしティースプーンを使って茶葉を量るとしても、使い慣れた1本を決めておくととても便利です。
「ティースプーンとコーヒースプーンってどこが違う?」
「それは大きさです。」
ほんとにそれだけしか言えないのです。規格がないそうです。
ということで、ちょっと迷いやすい、ティースプーンとコーヒースプーンの違い。
一般的に二つを比べてみると、大きいのがティースプーンで、小さいのがティースプーン。
また、ティースプーンのすくい部分でも大きさ、深さの違いがあります。
スプーンのすくい部分は、専門用語で「ツボ」。
これから紅茶用にスプーンを探すとき、ティースプーンでも少しずつ違うので、細かい部分にも気をつけながら選んでみてもよいかと思いますよ。
茶葉を量って紅茶やハーブティーを入れるということは、お茶を入れるグッズも必要だけど、それもまた楽しさのひとつです。様々なタイプの茶こしを買って試してきたからこそわかる、メリットデメリットについてご紹介します。
回転式で、ティーカップに引っ掛けて使うことができます。使いなれるまでは、カップの縁にうまく引っ掛けにくいかもしれませんが、慣れればなんてことはないと思います。
カップから取り外したら、茶こし部分がくるっと回り、カップに引っ掛ける部分が、茶こしの受け皿としても機能します。
持ち手部分は、細い。カジュアル使い便利。
洗うときは網部分を外しても洗え、元に戻すのも簡単。カジュアル使いにおすすめ。
シンプルな茶こし。メッシュタイプ。受け皿付き。
メッシュ部分の目が細かいので、あらゆる茶葉に対応。
受け皿に茶こしを置いてもしっかりバランスを保つ設計がうれしい。
持った感触もあたりが柔らかいし、もちやすい。
シンプルで飽きの来ないデザイン。
エレガントな持ち手の装飾がステキ。茶葉をこす部分がパンチングになっている茶こしです。すごく細かい茶葉は通り抜けてカップに入ってしまうかもしれません。茶こしを受ける器付きなのもうれしいポイント。
シルバーコーティングなので変色には注意。
アールグレイNo.1を使い、ティーカップ1杯分の紅茶を入れてみました。
使用茶葉:アールグレイNo.1 ティーカップ1杯分 1.5g
1.さるの茶こしを開いて茶葉をセットします。下半分に茶葉が収まりました。
2.ティーカップにセット。ティーカップの縁の高さよりさるの頭と両手が飛び出ています。
3.カップに熱湯を注ぎます。
(※本来ならティーカップを温めた方が良いと思いますが、今回は、事前の温めなしで実験。)
4.お湯はさるの鼻のあたりまで浸かっています。ふたをしっかりすることはできませんでした。
カップとふたの隙間から熱が逃げていくのを気にしながら、待つこと4分。
5.十分に紅茶の味が引き出されたとは言えない。通常よりボディ弱い。さるのティーストレーナーの中を確認すると、茶葉はちょうどさるの鼻の高さ。一応熱湯にすべての茶葉が浸かっていたことになります。しかし、このストレーナーの中で茶葉は窮屈そうです。
6.ティーカップ底には、ティーストレーナーの目を通り抜けて出た細かい茶葉が沈んでいました。
後片付けについて。
茶殻は簡単に捨てられるし、洗うのも楽。キャラ物の茶こしだからティーカップに浸しているところはとってもかわいいですよ。使うなら、茶葉が細かすぎず、大きすぎずというサイズの紅茶を選ぶと良いかと思います。カップにふたを隙間なくかぶせられたらなお良し。
今回の実験に使用の茶葉:Orangery Tea 「アールグレイNo.1」
砂時計
三分計、五分計などの砂時計でお茶の浸出時間を計ります。デジタルタイマーよりは、正確性の点ではかなわないけど、風情が感じられます。お茶を待つ時間の楽しさがあるのはこちらのほうでは。
デジタルタイマー
時間を正確に計ることができるのが魅力。秒単位で細かく設定できる。ティーテイスティングそのものが目的だったりする場合は、こちらが便利。
紅茶のティーバッグは、網目状の袋にカップ約1杯分の茶葉が入っています。ティーバッグの形状は、丸かったり、四角だったり、テトラタイプ(正四面体型)だったり、さらにひもがついていていたりといろいろ。その素材は主としてナイロン、紙、不織布など。
紅茶のティーバッグ一袋には多くの場合2~2.2g程度の茶葉が入っています、イギリスなどの硬水地域では紅茶の出をよくするため、少し多めに入っていることがあります。
ティーバッグの中は、まるで粉のような粉砕された茶葉が入っている場合があります。これは粗悪な茶葉というではありません。紅茶のサイズを表すダストとかファニングスというものになります。ダストやファニングスというのは、紅茶の製造工程のふるい分けによって、細かな網の目を通って分別された細かい茶葉のことです。
そして、細かい茶葉を包んだティーバッグ最大の特徴は、抽出が早いこと。手早くしっかりした紅茶の風味を出したいときにおすすめです。
また、大きめサイズの茶葉が入ったティーバッグも多くあります。仕事場やお出かけ時にとても便利。
2段重ねのポットは、トルコでよく使われている紅茶を入れるための道具で、「Çaydanlıkチャイダンルック」と呼ばれています。
使い方:
上の方に茶葉、下にはたっぷりの水を入れて沸かされます。下の方の水が沸騰したら、上のポットに注いで蓋をし、じっくりと紅茶を抽出。
飲むときは、上のポットからチャイ用のグラスに適量を注いで、お湯を足して好みの濃さにして飲まれます。
トルコではストレートか、砂糖を加えて飲むのが一般的。
トルコでは紅茶をガラスのカップで飲むのが一般的。
チャイグラスはチューリップ型といわれる細長い形状をしています。容量は、グラスにより差はありますが、100ml程度。一般的なティーカップと比べると少なめですから、トルコでは一日に何杯も飲むのが普通なのです。
グラスにチャイを注ぎ、お湯で薄めて自分の好みの濃さにして飲みます。
ガラス製のグラスには、ソーサーも用いられますが、ソーサーについては、陶器製のものだったり、ガラス製だったりと様々。