アールグレイとは? アールグレイの由来は?と、紅茶の仕事をしていてよく聞かれます。
ここでは、アールグレイってどんなお茶か、そして、アールグレイの由来についてご紹介します。
アールグレイは、日本でも非常に人気のある紅茶。
これは、「ベルガモットという柑橘の果皮から抽出したオイルを吹き付けて作られるフレーバー紅茶」です。イギリスで誕生し、今や世界的に飲まれています。アールグレイに用いられるフレーバー(香料)のベルガモットはイタリアで高品質なものが多く作られており、その果実は生食用ではなく、エッセンシャルオイルとして扱われるケースが一般的です。
それでは、ベルガモットの香りの付いたこのお茶がアールグレイと呼ばれたのはなぜなのでしょう?
その答えは、、、未だに謎といえるのです。
このフレーバー紅茶が誕生した時期、第2代グレイ伯爵が政治的に人気があったからともいわれます。第2代グレイ伯爵、チャールズ・グレイ(1764~1845年)は、イギリスの政治家で、1830~1834年首相を務めた人物。グレイ伯爵がイングランドの首相だった時、彼は特別な外交団を中国に派遣。偶然にもその使節団が中国人高級官僚の命(あるいは、その息子の命ともいわれる)を救い、そのお返しとして良い香りがつけられたお茶とそのブレンドレシピを贈ったという説もあります。
また、中国からお茶とオレンジが船でイギリスに運ばれるとき、お茶がオレンジの香りを吸着してできたという話も。さらに、ベルガモットフレーバーのお茶について書かれたものが1824年に見つかったとか。そんな話もあれば、このブレンドは、低品質のお茶をごまかすために作られたとも。
それから、ベルガモットから抽出したオイルは18世紀、19世紀を通じて流行し、嗅ぎタバコやジンの香り付けにも用いられていました。このベルガモットオイルをお茶に着香することを試みたのはイギリスの植物学者であったジョセフ・バンクス卿だという説もあります。
ということで、謎多きアールグレイティーの由来。しかし、私はその謎に魅力を感じてしまうのです。
プロも納得、自慢のアールグレイ
インド、アッサムのオーガニック茶園であるサトルパ茶園の大きいサイズ(TGFOP1)の茶葉をベースに、上質な天然香料を加えたアールグレイNo.1。
ベルガモットの香りと紅茶の味わいのバランスを重視し、最後の一口まで豊かな風味をお楽しみいただけるのが特徴です。
おすすめはストレートで。癒される香りと緩やかに引き締まった味はさまざまなお食事シーンにも合います。
Earl Grey No.1 (アールグレイ no.1)
おすすめの入れ方 ティーカップ1杯の量:ティースプーン軽く1(1.5~2g)
浸出時間:4分
原材料: 紅茶、天然香料
原産国:インド、ドイツ
水色: 透明感ある赤褐色
香り:ベルガモットのかおり
味:癒される香りと緩やかに引き締まった味
【ショップスタッフより】
「アールグレイNo.1」をついに販売スタートさせていただくことになりました。
「紅茶専門店なのに、アールグレイはないんだね」って、誰かに言われたわけではないのですが、当店ではアールグレイをずっと販売したいと思っていました。
一番欲しかった商品のひとつ。
アールグレイについては、テイスティングを重ねベース茶葉とベルガモットとの相性をみました。飽きが来ないかとか、どんな食事シーンが浮かぶか、どんなスイーツと合わせたいか、香りが心地よいかなどをチェックしました。
その結果、このアールグレイであれば、入れたての風味が良いことはもちろん、冷えてもおいしくいただける。ストレートでも香りと紅茶の渋みのバランスも良いと思いました。
ランチの飲料としても合いそうだし、アフタヌーンティーパーティーの雰囲気にもおすすめです。ベルガモットも香りが心地よいので、疲れているとき、気分転換のお茶にもふさわしいと思います。
学名 Citrus bergamia (Risso)
英名 bergamot orange
ミカン属ミカン科
ベルガモットは、フレーバー紅茶の「アールグレイ」の香りでも有名です。
ベルガモットは、イタリア南西部のカラブリア州で良質なものが多く栽培されています。カラブリア州のなかでもレッジョディ カラブリア(イタリアのブーツ型をした地図で、ちょうど先端部分にあたる地)は有名な産地です。カラブリア州で生産されるベルガモットは世界の90%以上を占めるほどだとか。
ベルガモットは、スイートレモン(あるいはスイートライム)とオレンジを交配、または、レモンとビターオレンジを交配してできたとか、いくつかの説があります。
春に白い可憐な花を咲かせ、11~3月頃果実になります。果実の形は球形、球形から少し突起がでた洋ナシ型などがみられます。
さて、このベルガモット、一般的には生食用というより、精油を採取することが目的で栽培されます。約200㎏のベルガモットからようやく1㎏のベルガモット精油ができるのです。
ベルガモットの精油は香料として紅茶のアールグレイに使われていることは有名ですが、アロマオイル、化粧品、香水などに多く用いられています。
他の柑橘果実同様に、ベルガモットも果皮のほうが果肉よりも香りが強くでるようです。また、ベルガモットオイルに含まれるベルガプテンという物質は肌に付けて日光にさらされるとシミになりやすいことが判明しています。よって、このベルガプテンを取り除いたオイルも作られています。