学名 Rubus fruicosus (和名は セイヨウヤブイチゴ)
使用部位:葉
主な作用:エストロゲンの活性化促進(妊娠に備えて子宮内膜を増殖させる。コラーゲンを生成して肌に弾力性を持たせる)、更年期障害改善、骨粗しょう症予防など。
学名 Osmanthus fragrans var. aurantiacus
使用部位:花
主な作用:鎮静、リラックス、整腸、健胃、血行促進、不眠改善など
※下記に記事あり
学名:Rosa damascene L.など
使用部位:花
主な作用:鎮静、美肌、強壮、解毒など
学名:Citrus sinensis
使用部位:果皮
主な作用:鎮静、利尿、消化促進、抗炎症など
学名:Centaurea Cyanus L.
使用部位:花
主な作用:消化促進、リウマチの症状の緩和など。
学名:Fragaria vesca
使用部位:葉
主な作用:抗うつ、健胃作用、肝機能向上など
学名:Calendhula officinalis
使用部位:花
主な作用:胃腸系の症状を緩和、風邪やインフルエンザの予防、ホルモン様作用など
学名:Zingiber Officinale Roscoe
使用部位:根茎
主な作用:血行促進、殺菌、乗り物酔いの緩和など
学名:Cartbamus tinctorius
使用部位:花
主な作用:血行促進、婦人系の諸症状(生理不順、生理痛、更年期障害など)など
学名:Lavandula officinalis
使用部位:花
主な作用:抗うつ、鎮静、抗菌など
隠すことができないほどの強い香りを放つことから、“ウソ”のつけない香りといわれ、「真実」という花言葉をもつオスマンサス(キンモクセイ)。
秋になり、道を歩いているとその芳香に気づいて、どこから?って周りを見回す。でも、目に入るところに見つからず…。少し離れていても広がる力強い香りが魅力的。
オスマンサス(キンモクセイ)の香りについては、人それぞれの感じ方がありますし、好き嫌いも分かれると思われますが、その香りは脳に反応して、食欲増進につながる物質を抑える効果も認められているそうです。
中国では、この花の香りを緑茶にのせた桂花茶が有名ですが、花だけでもお茶として楽しむことは可能です。生花は手に入れにくいうえ、時期が限られますので、乾燥花を使うのが便利。乾燥させると花の香りはほとんどなくなり、ほんのり程度に感じられます。
シングルハーブとして使うと、香りはほんのり甘く、味は若干の苦みがあります。おすすめは、お手持ちの茶葉に少量ブレンドすることです。ブレンドハーブティーやルイボスティーに少量ブレンドすると、風味も少し変化が出て楽しめると思います。
オスマンサス(キンモクセイ)は、精神を落ち着かせ、胃腸の働きを整えたり、血行などを促進、不眠の改善などによいといわれます。
オランジュリーティーショップでは、オスマンサスを配合した「もも&オスマンサス(フレーバー紅茶)」を販売しています。
南米のお茶といえば「マテ茶」。パラグアイ、ブラジル、ウルグアイなど、南米の国では、大人から子供まで親しまれています。カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミン類も含まれており”飲むサラダ”とも呼ばれています。コーヒーや紅茶と比べると、量は少ないですが、カフェインを含む点も特徴のひとつです。
マテ茶にはマテ茶用の道具もあります。マテーロという器とボンビーリャという金属製のストローを用います。マテーロに茶葉たっぷり入れて熱湯を注ぎ、茶葉を入れたままボンビーリャから飲みます。ボンビーリャの先はストレーナーのようなものがついているので、茶葉がこされるような仕組みになっています。このボンビーリャには茶葉やお茶の粉も詰まりやすい。南米では何度もお湯を継ぎ足して楽しむようです。
日本では、ティーバッグ入りになっているものもあるので手軽に利用できるし、マテーロとボンビーリャで南米スタイルで飲んでもいいですね。
■シナモン
科名:クスノキ科
学名:Cinnamomum verum (Cinnamomum zeylanicum)
原産地:スリランカ、南インド
産地:スリランカ、インド、インドネシア、ビルマなど
作用:血行促進、毛細血管の修復・保護、消化不良改善、駆風、抗菌、抗ウィルス、抗けいれんなど
【シナモンティーの作り方】
シナモンスティックは手で適当な大きさに細かくして、茶葉にブレンドして入れるだけ。シナモンパウダーなら、入れたお茶に振りかけるのが基本です。シナモンスティックは先入れ、シナモンパウダーは後入れがポイントです!
♪ハーブティーに加えて
シングルハーブより、複数素材をブレンドしたハーブティーにおすすめ。ブレンドに加えると、シナモン独特の個性により香りや味に変化ができ、いつものハーブティーとは違った気分で楽しむこともできるのです。使い方は、シナモンスティックを細かく砕いて混ぜ、いつものようにお茶を入れるだけ。
♪紅茶に加えて
紅茶にシナモンという組み合わせは間違いなし。シナモンスティックを細かくして、お好み量紅茶の茶葉に加えて入れるだけ。おすすめ紅茶は、セイロンブレンド、ディンブラ、ケニアなどでストレートに。アッサム、ウバなどでシナモンミルクティーにしてもOK。
あるいは、紅茶を入れた後にシナモンパウダーを振りかけるだけでもいいですし、見た目におしゃれなシナモンスティックをマドラーとして使っても。
♪ほかにも意外な使い方!
コーヒー、ココア、ワイン、日本酒、おしるこなどにも。シナモンパウダーを後入れで、振りかけるだけ。少量のシナモンパウダーでも香りにアクセントが付きます。ちょっとした気分転換に楽しんでは?
すべての素材においていえることですが、同じものを摂取しすぎることは体によいことばかりではありません。妊娠中の方は使用量には気を付けてお使いください。
【参考】日本メディカルハーブ協会監修「メディカルハーブ 安全性ハンドブック」
カシア(C. cassia)もクスノキ科で、シナモンの親せきのような関係にあります。シナモンパウダーとして、粉状になって販売されているものは、シナモンなのかカシアなのか、見た目での区別が難しいです。その場合、シナモンパウダーの包装を確認し、産地の表記を見てください。原産がスリランカである場合はシナモン、それ以外だとカシアの場合が多いように思われます。
スティック状になっている場合は比較的区別しやすく、巻き具合を見ると分かりやすいです。シナモンは樹皮のコルク層をはがして巻かれており幾重にも層になっていますし、カシアは樹皮をそのまま乾燥させており厚い層になっています。
市販されているものを調べていると、スティック状のものはシナモンが主流で、パウダー状のシナモンは、シナモンとカシアが同じものとして売られているようです。
スパイス自体の働きを期待するならどちらを使ってもよいですが、香りは異なります。独特の上品な芳香を備えたシナモンと、それよりやや強くて濃い香りがするのがカシアです。
どちらを使うかは、お好みで。香りで選んでもよいですし、シナモンスティックかシナモンパウダーか使いやすい形状で選んでもよいかと思います。
500種を超える種類があるというユーカリ。
オーストラリア原産で、熱帯、亜熱帯、温帯地域などでプランテーション栽培されています。最初にユーカリを使用したといわれるオーストラリアの先住民アボリジニはこの植物を万能薬をして利用、19世紀になり、ヨーロッパに紹介されたそうです。
学名 Eucalyptus globulus
使用部位:葉
科名:フトモモ科 (ユーカリ属)
主な産地:オーストラリア、ニュージーランドなど
主な作用:
抗酸化作用
抗菌・抗ウィルス作用(風邪、のどの痛み、鼻づまり、インフルエンザ、花粉症など)
去痰
鎮静作用
血行促進
口臭予防
コレステロール抑制
血糖値上昇抑制
骨粗しょう症予防
むくみ、肥満改善
※様々な作用がある有用なユーカリですが、青酸(青梅などに含まれることでも知られる)を含むため、ユーカリ単独での大量摂取はしないでください。ブレンドハーブなどでお楽しみいただくのがおすすめです。
ユーカリをブレンドしたお茶はこちらで フレッシュ ガーデン
ロシアのボルシチに使われることでも知られるビート。品種は多数。
和名では火焔祭(カエンサイ)と呼ばれていますが、今ではビート、ビーツの方で浸透しています。
ビートの赤色色素はベタシアニンで、高酸化力が強いことで知られています。がん予防や高血圧予防にもよい。
また、オリゴ糖や食物繊維が含まれるため、腸内環境にもよいようです。
ビート根をブレンドしたお茶はこちらで フレッシュ ガーデン
温州みかんには、β-クリプトキサンチンというカロテノイド*が多く含まれます。
*カロテノイド… 黄色や赤色などの色素の総称。β-クリプトキサンチンはカロテノイドの一種。
このβ-クリプトキサンチンは、果肉だけでなく果皮により多く含まれるため、乾燥させて細かく砕いたり、粉状にしていろいろな形で摂取するとさらに有効と考えられます。
β-クリプトキサンチンの有効性については以下のようなことが挙げられています。
・アルコールによる肝障害を予防
・糖尿病予防
・動脈硬化予防
・骨粗しょう症予防
・免疫力強化・がん予防(発がん物質や活性酸素などの有害物質が体内の細胞を傷つけるのを防ぐ)
・美肌作りをサポート
厚生労働省と農林水産省の食生活指針によると、毎日果物を200g食べるとよいとされています。毎日の果物摂取のなかで、温州みかんの出回る季節には1日1個はとるとよいようです。
次の項目では、みかん(実際には温州みかんを使用)の皮の活用法を紹介しています。
冬、みかんがおいしい季節。スーパーでも、たくさんのみかんが売られています。甘くておいしいみかん。でも、皮はどうしてます?
皮ごと食べるというひとも中にはいると思いますが、ほとんどの人がみかんの皮は捨ててしまうことでしょう。
エコの面からだけでなく、健康的側面でもみかんの皮を有効活用したいですね。
みかんの皮を乾燥させたものは、漢方では陳皮として知られています。(陳皮は、乾燥させて一年以上経過したものの方がよいといわれているようです。)そのパワーについては、健胃、整腸、止嘔、去痰、鎮咳、発汗作用など。
この冬おすすめ、みかんの皮の活用法としてみかんパウダー(陳皮)の作り方とその利用方法をご紹介します。
みかんパウダー(陳皮)の作り方
1.みかんの皮を良く洗います。
2.みかんの皮をむいで、乾燥させます。
野菜やフルーツの乾燥器があれば、それで乾燥させてください。
乾燥器がなくても大丈夫です。みかんの皮を適当に小さくちぎり、キッチンペーパーで包み、ひもで縛ります。 乾燥した場所につるして、乾燥させます。
※1枚のキッチンペーパーにたくさんのみかんの皮を詰め込みすぎると、かびが発生しやすいので、少量ずついれるのがポイント。
乾燥して、手でもパリッと割れるくらいになったらOK。
3.ミキサーにかけて、みかんの皮をパウダーにして完成。
※ミキサーが無い場合は、そのまま保存して、使用時に使いやすいサイズにして使ってもいいですね。
紅茶のレシピ(ドリンク系)にて、みかんパウダーを使った紅茶「みかんとシナモン紅茶」、さらに、アフタヌーンティー レシピでは、みかんパウダー入りの「シュトーレン風スコーン」をご紹介しています。
イギリスは紅茶文化発祥の地。紅茶もハーブティーも飲まれます。そのハーブも紅茶も、ともに熱湯で煎じた液を飲むことが共通することです。
イギリスにお茶が紹介されたのが17世紀。それより先に、植物の葉(ハーブ)を煎じて飲んでいました。それなのに、後から入ってきたお茶は、イギリスで瞬く間に人気となったのです。
その背景のひとつには、一般的に植物の多くには存在しない、お茶の持つ特有の成分があったからだと考えられます。
それがカフェインです。
当時のイギリスの酒を飲む習慣と相反して、“酔わない”飲み物としてのお茶が大歓迎されたのです。