台湾ってウーロン茶のイメージ。でも、紅茶も生産されています。紅茶については、日本ではまだあまり有名ではないけど、「タピオカミルクティー」という台湾生まれのミルクティーは特に有名。それに、ヨーロッパ風のアフタヌーンティーなどを提供する店舗も増えてきているようですね。
かつてイギリスのヴィクトリア女王から”オリエンタル ビューティー"と称賛されたとも語られるお茶、東方美人。その別名は、なんと”膨風茶(ボンフォン チャア)”でほらふきのお茶といういみ。
甘い蜜のような芳香が特徴のこのお茶。そのお茶の風味に一役買っているのがウンカです。ウンカ(チャノミドリヒメヨコバイ)は、茶葉にとってはいわゆる害虫にあたります。新芽に危害を及ぼし、葉の色は褐変し、茶葉の生育が抑制されてしまうと考えられています。通常はウンカの発生を防ぐために薬剤防除の対策などが取られるほどです。
しかし、面白いことに、かつて(19世紀末)新竹県でウンカ被害を受けてしまった茶葉でお茶をつくって市場に出したところ、高値で取引されたとか。その話を地元のひとに話しても信じてもらえず“ほらふき”という意味の「膨風茶」という名前が付いたといわれています。
ウンカが発生するということは、農薬についてはかなり安心なお茶とも考えられますね。ウンカを利用したお茶で知られるのは、この東方美人(オリエンタルビューティー)のほか、ダージリンティーにも見られます。
台湾に行ったら絶対に試したいのは「タピオカミルクティー」。個性の光るタピオカミルクティーばかり。
写真でご覧いただけるように、日本でいうラージサイズは当たり前。ビアジョッキほどの大きなグラスに、約半分くらいのブラックタピオカがたっぷり。シャリシャリの氷は、細かいものから大きなものまでミックス。
溶けかけのシャーベットのような舌触りで、ミルクと適度な渋さを出した濃厚アイスミルクティーシャーベットのよう。コクと、若干のほろ苦さ。紅茶は台湾産を使っているそうです。タピオカの量がかなり多いので、これだけでもちょっとしたスイーツドリンクになります。
台北市内にもたくさんのジュースバー、ティーバーがあり、テイクアウトの「タピオカミルクティー」が楽しめます。はまったら、飲み比べもしてみよう。
台北市内のホテルでも、おしゃれなアフタヌーンティーができます。
ミラマーガーデンタイペイ1階で楽しめるアフタヌーンティーは、大きな白いプレートに盛り付けられた9種類のスイーツ。台湾らしい南国フルーツを使ったケーキやムースなど、色鮮やかでボリュームは十分。
ちょっというと、どれも甘くて、すべてがスイーツなので、一人で食べきるには量が多い。相当お腹を空かしていくか、二人以上でシェアするとよさそう。
お茶は、フランスのエディアールや台湾のお茶、さらには、作り立てのフルーツティー、作り立てのライムティーという台湾らしいお茶もあります。写真右は作り立てのライムティー。とってもフレッシュな香りが心地よく、甘く味付けされたお茶です。
Miramar Garden Taipei(ミラマーガーデンタイペイ)
台北市市民大道3段83号
Ahternoon Tea
平日 550元、週末・休日 600元(サービス料別途要)
毎日15時から17時まで。